大企業は基より、多くの中小企業が取り組んでいる『QCD改善活動』。
Quality(クオリティ:品質)、Cost(コスト:価格・原価)、Delivery(デリバディー:納期)の改善を行うもので、頭文字をとってQCD改善活動と呼ばれています。
一般的には、モノづくりをメインの事業として行っている製造業、特にその製造現場にて注力されている活動ですが、あらゆる分野で実行可能な活動でもあります。
もちろんバックオフィスにおいても活用できるものです。
まずはQ。品質です。
バックオフィスにおいて、品質が重要視されるもの・・・。
数値の精度、確かな文書の作成、コンプライアンス等々、細かなものを含めると多岐に渡ります。
全てにおいて言えるのは、『間違いなきこと』ではないでしょうか?
どうしたら間違いが発生しないか・・・。
ポイントは『人は間違える生き物』という点です。
人が作業として行う仕事が多ければ多いほど、間違いの発生する確率は増します。
改善の方向性としては、なるべくシンプルな作業工程で、人が手を出さずとも業務が進捗する仕組みの構築に向けて活動していくのが良いです。
続いてC。価格・原価です。
これについては2つの見方があります。
1つは会社が抱えるコスト全般です。
バックオフィスでは主に固定費について、コストの見直しを行います。
その価格(原価)が適正なのか?もっと安くならないか?ホントに必要か?ムダはないか・・・等々。
固定費の削減は、恒常的に利益拡充に貢献するので、必然的に取り組む活動となります。
もう1つは、バックオフィスに与えられた労働力に対し、十分にパフォーマンスを発揮できているか・・・です。
バックオフィスは営業や販売部門のように、売上を直接的に生み出す部署ではありません。
また、製造部門のように大幅なコスト削減を行う部署でもありません。
「コストだけの部署」という見方をされていることすらあります。
それ故、与えられる労働力は限られる傾向があります。
そういった中でも高いパフォーマンスは求められます。
どうやって応えるか・・・。
「作業」を減らし、「変革・提案・発信」といった創造的な業務を増やすことです。
その為には、部署内や部員の仕事を一つ一つ見直す必要があります。
最後にD。納期です。
『納期厳守』を前提とし、いかに納期を早めることができるか・・・がポイントになります。
これについては、QとCの改善活動と合わせて実行するのがベストです。
業務のシンプル化。システム化。それに伴う仕組みの見直し。
作業の削減。創造的業務の拡充。
これらの活動を行うと、それと同調して納期の短縮が図れるからです。
活動の目標値として、納期の短縮を合わせて設けることで、改善の進捗が図れます。
今回掲載した内容は、活動のほんのさわりの部分になります。
当内容について詳しくお知りになりたい経営者様、ご担当様がおられましたら、当社までお気軽にご相談下さい。
バックオフィスのQCD改善が、企業改革の重要な活動と認識していただければ、幸いに思います。
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