今回から5回に渡り、事務部門(バックオフィス)の仕事の生産性向上について、【事務部門の仕事は「早く、正確に、ラクして簡単に」】を主題とし、お伝えしていきたいと思います。
皆様の会社の事務部門の仕事改革のヒントとなれば幸いです・・・。
総務・経理にとどまらず、事務部門の仕事はルーチンワークを主体としており、単調なものがほとんどです。
しかしながら、その種類は非常に多く、突発対応など含めると、実際にはいくつあるのか分からないほどです。
業務マニュアルがある企業様もおられますが、実際にそのとおりに全ての仕事がこなせないのが実状です。
「会社からは残業を減らすように言われるけど、量が減らないのにどうすればいいんだ?」
「やってるそばから次の仕事が入ってくる状態で、終わりが見えない・・・。」
「どの仕事も期日が押し迫っていて、とにかく力技で終わらせるしかない。」
これらは、ご相談時によく伺うお話です。
そして、経営者が求めるバックオフィスの生産性向上に対し、実務者からは反発が出るのが常です。
さて、では視点を少し変えて・・・。
仕事の生産性を図る単位として、法定労働時間(1日8時間:詳しいことは厚労省のHPや、お近くの社労士の方にお伺いしてみて下さい)を基準とすることがあります。
この8時間の間にこなせる仕事の量と質について、よりよいパフォーマンスをあげることが『生産性の向上』になるわけです。
しかし実際の現場では、仕事を数多くこなす量の方を優先し、高度な内容を突き詰める質の方については、おざなりになっている傾向があります。
前述の『相談時によく伺うお話』の内容は、このことを顕著に表しています。
(実のところ、質に対する相談はほとんどありません。)
この実態から、バックオフィスの生産性を上げていくためには、まず仕事量を低減(削減)するところから進めていくことで、実務者の理解を得ていくことが重要となります。
伝わりやすいところ、分かりやすいところをベースに始めることで、浸透力が増していきます。
ところで、実際に仕事量を減らすことは可能なのでしょうか?
答えは『可能』です。
これについては、過去のコラム(バックオフィスの5S)をご覧いただければと思います。
しかし、仕事量を減らすことは可能だとしても、その数が極端に減ることはありません。
ここで量の考え方を仕事の数ではなく、仕事をする時間に変えます。
ポイントは『早く、正確に、ラクして簡単に』です。
次回、仕事量の削減・低減について、少し踏み込んでお話しさせていただきます。
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