一般的に総務・経理の仕事といえば、伝票の処理やパソコンのデータ入力などの、事務処理を想像されるかと思います。
これらは仕事の中でもルーチンワークの『作業』に分類されるものです。
そして誰かがやらなければならない、会社にとって必要不可欠な仕事です。
一方で、『誰でもできる事務仕事』といった認識を持たれてもいます。
実際に私自身も実務として行い、管理職として課員を牽引してきた身として思うことは、『誰でもできる事務仕事』ではありません。
必須ではありませんが資格を持っていること、業務経験があることは業務を行う上ではあった方がよいものではあります。
しかし、それ以上に重要なのは、総務・経理に向いた体質(センス)が養われていることです。
具体的には…何があっても、冷静でいられる。
仕事の優先順位を瞬時に入れ替えることができる。
円滑なコミュニケーションが図れる。そのための環境づくりを行っている。
少なくともこういった体質を人並み以上に持ち合わせていなければ、組織の一員として、総務・経理の仕事を務めていくのは難しいです。
総務・経理が作業として行っている仕事は全て明確に期限が定められており、後ろ倒しにはできません。
一方で、社内・外問わず、あらゆるところから飛び込みで仕事が入ってきます。
これは、ルーチンワークをスケジューリングして実施していても、その通りに仕事を進めることができない(やらせてもらえない)部署と言い換えることもできます。
そのためにも、日ごろからコミュニケーションをとり、最新の情報を収集しておき、その情報に合わせルーチンワークを組み替え、諸問題に対しは最速で最良な対応ができなければいけません。
総務・経理はこういった事情を抱えているため、『誰でも』というわけにはいかないのです。
総務・経理が行っている仕事とは、気配りを利かせながら何事もないように自然と継続して行う事務仕事(作業)。
バックオフィスの仕事はこういった体質(センス)を持った人材が担う…というのが10年以上、総務・経理の仕事に携わってきた私の考えです。
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