バックオフィスの5S


事業活動の中でもよく耳にする活動として『5S』があります。

整理(seiri)・整頓(seiton)・清掃(seisou)・清潔(seiketu)・躾(situke)の頭を取って、そう言われているものです。

工場や、倉庫では日常的に行われている活動ですが、ここ最近ではあらゆる事業・職場で、この活動が取り入れられています。


ところで…5Sは何の為にするのでしょう???

……

………


それは、利益を産む(増やす)ために他なりません。


5S活動それぞれの内容を細かく言うと・・・

【整理】 必要なものと不要なものとを仕分け、不要なものを廃棄すること

【整頓】 必要なものを、決められた所に、決められた分だけ、決められた置き方で保管すること

【清掃】 整理、整頓されたものやその周辺を清掃し、綺麗な状態にすること

【清潔】 汚れや異物を不要に持ち込んだり、それらが入り込まないよう、身なりや衛生に気を付けること

【躾】  これらを習慣化させ日常的に行わせることや、社会人としてのモラルやマナーの教育

・・・となります。


5Sを徹底して行うと、会社から色々なムダが無くなり生産性が向上します。

これは商品(製品)、従業員の質の向上にも繋がります。

これは、利益を拡充させるためにはなくてはならない、最も基本的なことでもあります。


必要なモノしかない……在庫、場所、支出のムダの削減

決められた所に、決められ分だけ、決められた置き方しかされていない……在庫、在庫管理、置き方を考える時間、モノ探しの時間の削減

清掃された綺麗な場所しかない……大掃除の時間、事故・災害の削減

身なりや衛星に気を付ける……お客様の視察時の印象UP、社員の健康の増進、クレームの原因となる汚れや異物混入の抑止

5Sを習慣化させる……対外的な印象の向上、社員の雰囲気の向上


目に見えるものから、目には見えないけれど間違いなく効果として現れるものばかりです。


いいことずくめの5Sですが、実はあまり積極的に行われていない部署があります。


『バックオフィス』です。


これはバックオフィスに多い『保守的な体質』が災いしています。

5S活動自体は、何十年も前から唱えられてきたものですが、バックオフィスについては、分かってはいるけど腰が重く思ったように進まないのです。

例えば、『この書類は、後で何か使うかもしれない』『この置き場を変えると分からなくなってしまうかもしれない』などなど…悪い事ばかりを考えてしまい、整理がそもそも出来なかったりします。

人・モノ・金・情報と、経営資源の極秘を扱っているため、これらに対するリスクを考えるとなかなか行動できないのです。


ではバックオフィスの5Sはどうしたら進むのか…。


経営者自らが責任者となり、計画的に行わせる。

これに尽きるのではないでしょうか。

まずは、小さいことや簡単なこと。次に少し大きなこと。とレベルを上げていくのが良い進め方です。

時間はそれなりに掛かりますが、着実に活動が進みます。

このやり方は、バックオフィスの保守的な体質の根源でもある『何かあった時に責任を取らなければならない』といった思考を、それとは反対の『5Sを進捗させ、成功しなければならない』という思考にチェンジさせることが出来るからです。


5Sは、会社に確実に利益をもたらします。

5Sは、目的と計画をもって確実に進めていくことで成功します。

そして5Sに積極的なバックオフィスは、他の業務についてもとても積極的です。

そのようなバックオフィスは、企業の強固な下支えともなります。

5Sを徹底的に行い、綺麗で作業し易く安全な職場を作りをされてはいかがでしょうか?


バックオフィスの5Sの手法については、また後程・・・。


☆ バックオフィスの皆様へ

  『起きるかもしれない』と思っていることは、8~9割の確率で起きないそうです。

  また、起こったとしても、別の何かで代用できることがほとんどだそうです。

  頭の片隅の奥の奥の方で構いません。そっと忍ばせておいて下さい。

Bulbarise

中小企業の成長を支える、先進的なバックオフィスを...。

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