ここ数年、『事業承継』に関する書物、セミナー、コンサル依頼が目立っています。
長年、経営の重責を担ってきた社長が、次の世代へと引き継ぐ・・・そんな企業が増えてきたためでしょう。
この世代交代ですが、経営者だけでなく総務・経理(バックオフィス)にもいつかは訪れます。
(もちろん、バックオフィスに限らず、どの部署でも世代交代はあります。)
ところが中小企業において、バックオフィスの世代交代を、重要視されていない企業が多々あります。
それは、以前にも記事に書いた『総務・経理は誰でも出来る』と思われがちなところにあります。
※ こちらに関しては、【バックオフィス(総務・経理)の仕事とは】をお読みいただければと思います。
バックオフィスの世代交代の失敗は、企業にとってはかなり命的です。
それは極端に言えば、ヒト・モノ・カネ・情報の管理が崩壊してしまいかねないからです。
中小企業のバックオフィスを担当されている方ですが、大抵は10年超、従事されてきた方です。
そういった方の仕事は、もはや職人技に近い状態であることがほとんどです。
マニュアルなどなく、臨機応変でやり繰りし、ちょっとしたミスやトラブルは長い期間で構築された人間関係で乗り切ってきた・・・のような。
このこと自体は、長く企業を支えてきた現職の方のプロフェッショナルなところではあります。
しかし、これを若い世代へ引き継がせるとなった場合、それは至難の業です。
それでは、どうであれば上手くいくのか・・・。
結論は『戦略的に行うこと』です。
そのためのポイントは『業務の5S』とその事前準備『業務の棚卸』です。
※ モノの5Sについては以前に記事掲載しておりますので、【バックオフィスの5S】【バックオフィスの5S(手法)】をお読みいただければと思います。
次回、『バックオフィスの世代交代(2/3)』にて、まずは『業務の棚卸』をご紹介したいと思います。
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