事務部門の仕事は「早く、正確に、ラクして簡単に」①


今回から5回に渡り、事務部門(バックオフィス)の仕事の生産性向上について、【事務部門の仕事は「早く、正確に、ラクして簡単に」】を主題とし、お伝えしていきたいと思います。

皆様の会社の事務部門の仕事改革のヒントとなれば幸いです・・・。



総務・経理にとどまらず、事務部門の仕事はルーチンワークを主体としており、単調なものがほとんどです。

しかしながら、その種類は非常に多く、突発対応など含めると、実際にはいくつあるのか分からないほどです。

業務マニュアルがある企業様もおられますが、実際にそのとおりに全ての仕事がこなせないのが実状です。

「会社からは残業を減らすように言われるけど、量が減らないのにどうすればいいんだ?」

「やってるそばから次の仕事が入ってくる状態で、終わりが見えない・・・。」

「どの仕事も期日が押し迫っていて、とにかく力技で終わらせるしかない。」

これらは、ご相談時によく伺うお話です。

そして、経営者が求めるバックオフィスの生産性向上に対し、実務者からは反発が出るのが常です。


さて、では視点を少し変えて・・・。

仕事の生産性を図る単位として、法定労働時間(1日8時間:詳しいことは厚労省のHPや、お近くの社労士の方にお伺いしてみて下さい)を基準とすることがあります。

この8時間の間にこなせる仕事の量と質について、よりよいパフォーマンスをあげることが『生産性の向上』になるわけです。

しかし実際の現場では、仕事を数多くこなす量の方を優先し、高度な内容を突き詰める質の方については、おざなりになっている傾向があります。

前述の『相談時によく伺うお話』の内容は、このことを顕著に表しています。

(実のところ、質に対する相談はほとんどありません。)


この実態から、バックオフィスの生産性を上げていくためには、まず仕事量を低減(削減)するところから進めていくことで、実務者の理解を得ていくことが重要となります。

伝わりやすいところ、分かりやすいところをベースに始めることで、浸透力が増していきます。


ところで、実際に仕事量を減らすことは可能なのでしょうか?

答えは『可能』です。

これについては、過去のコラム(バックオフィスの5S)をご覧いただければと思います。

しかし、仕事量を減らすことは可能だとしても、その数が極端に減ることはありません。

ここで量の考え方を仕事の数ではなく、仕事をする時間に変えます。

ポイントは『早く、正確に、ラクして簡単に』です。


次回、仕事量の削減・低減について、少し踏み込んでお話しさせていただきます。


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