“ Sense of speed - スピード感 - ” 一歩先行く中小企業の『3つの力』 ②


2回に分けお伝えしております、『一歩先行く中小企業の「3つの力」』。

前回は、1つ目の力『対策力』についてお伝えさせていただきました。

今回は2つ目、3つ目の力についてお伝えしたいと思います。


さて、お話の前に…前回もお伝えしましたが、3つの力には前提があります。

(覚えていますか?)

“Sense of speed - スピード感 - ”です。

スピード感をもってこれらの力を身に付け、確たるものとして磨きあげていくこと…。

今回もこれを前提とし、お読みいただければ幸いです。


それでは早速、『一歩先行く中小企業の「3つの力」』について、お伝えしてまいります。

1つ目の力『対策力』に続く、2つ目の力…それは『成長力』です。


成長し続ける社会に対し、それに負けないスピードで会社は成長しなければなりません。

中小企業にはこの力が備わっていなければ、生存競争に勝つことはできないからです。


具体的にどういうことか。

皆さんは毎日仕事をしていく中で、自分の仕事がよりしやすくなるよう自然とやり方を変えていたりしませんか?

電卓をはじいて計算していたものをエクセルの関数で計算できるようにしたり、毎回文書を書いてFAXで連絡を取り合っていたものをメールに変えたり。

誰もが小さな改善を日々繰り返し、より良い仕事ができるようにしているのです。

『じゃあ、成長力は既にあるということでは?』

確かにそう感じるでしょうが、スピード感を意識した成長力となると違います。


日々繰り返し行なっている改善の大半は『何となく』によるものだからです。

『何となくで』行なわれた改善には、良いと思って行なったが、悪い結果に導かれることもあるでしょうし、改善したことが継続されなかったりすることもあります。

先ほどの対策力同様、『その場しのぎ』になりかねないのです。

何となくの成長を、確たる成長にするためには…PDCAサイクルを十分に回せるか…が重要になります。


一見、遠回りのようですが、目標を持ち、仮説に基づく計画を立て、試す。結果を踏まえ次のアクションを開始する。このサイクルを確実に回していくことが、最も無駄がなく早い成長へと繋がるのです。

目標と計画を支えとした『成長力』を身に着けていきましょう。


それでは最後、3つ目の力です。


3つ目の力は『展開力』です。

ここまで紹介してきた、『対策力』『成長力』にも関連します。


企業は、絶えず進化・成長していかなければならないのは周知の事実ですが、これが単一的では、スピード感の乏しいものになってしまいます。

社内の誰かが行っている『良いこと』を、個のものから集団のものにすることでスピードは早まり、より効果を発揮するのです。


展開力を身に着けるうえで重要なのは、社内の雰囲気づくりです。

相談しやすい、意見や提案を言いやすい、まずはそういった環境がないと始まりません。

そういう環境の中で打ち上げられたものを(重要性、緊急性などから層別は必要ですが…)取り上げ、会社の利益に繋がるようにしていく。

これこそが展開力そのものであるとも言えます。

そして前述しました『対策力』や『成長力』は、『展開力』を絡めることで、何倍もの効果を発揮するものになっていきます。


また、展開力は社外に対しても有効です。

自社の活動をPRすることで、会社の信用力を上げ、商品・製品、それと自社の信頼性の向上にも繋がるからです。

ところが今、実のところ、この環境づくりに苦慮している会社が非常に多いようです。


展開力の礎になるものは、ズバリ、コミュニケーションです。

コミュニケーションの取り方、在り方が、ここ数年で大きく変貌してしまい、展開力が弱まってしまった…というのがその背景にあります。


例えば…、“隣の席同士にも関わらず、メールでやり取りしている”とか、“プライベートでは会社の人間と一切関わらないようにしている”とか、“報告は、OKでもNGでも結果(全て終わったあと)だけしか伝えない”などなど。

コミュニケーションのツールとして、スマホとSNSが普及したため、フェイス・トゥ・フェイスでなくとも情報伝達はできてしまったり、多大にある情報から自身の必要なものだけが自動的に送られてきたり、時間のムダを極端に排除できるようになったことが考えられます。

(余談ですが・、スピード感を持って…と謳う身として、この状況は矛盾とジレンマを感じる事態です。)

展開力を持つことは、スピードを上げることに外なりません。

確実に身に付け、自社のブランドイメージを高めていきましょう。


さて、2回に分けてご紹介してきました、『一歩先行く中小企業の「3つの力」』は、いかがでしたか?

これらは自然と身につくものでもありますが、意識的、計画的に取り組むことで、より早く、確実に身に付いていきます。

また、個別の活動や社内教育としてではなく、日常業務のエッセンスとして組み込めば、『活動のための活動』といった、非効率的なロスを省くこともできます。

他社に差をつけ、先陣を切って突き進む…。そんな企業を目指し日々邁進されている皆様にとって参考となれば幸いです。



当社では、『対策力』『成長力』『展開力』を、皆様の日々の業務へのエッセンスとして取り入れる『仕組化』について、提案、サポートをいたします。

今回のコラムをお読みいただき、ご興味を抱かれましたら、お気軽にご相談してみて下さい。

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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