皆様の会社では、月次の試算表は社内で作成されていますか?
それとも、税理士事務所や会計事務所の方に、外製で作成されていますか?
そもそも試算表作成に関して、内製と外製とで何が違うのか…それは出来上がるまでのスピードです。
どちらが早いか…。
結論は内製。自社で作成した方が圧倒的に早いです。
※ 税理士事務所や会計事務所の方に依頼されること自体を否定はいたしません。
外製で作成した方が早い場合もあります。
理由の1つに、税理士事務所や会計事務所は、他の会社の試算表作成も行っている…というのがあります。
つまり、1社にかかりっきりにはなれず、他の顧問先と並行して(優先順位を決めて)作成するため、必然的にすぐには試算表ができないのです。
記帳代行をお願いする際、『ウチの試算表は1番に優先して、とにかく早く作って欲しい』とお願いすれば、できなくもありませんが…現実的には難しいでしょう。
また、外製での試算表作成に時間がかかる理由として、資料がその場にある訳ではない…というのもあります。
隣近所の税理士事務所であれば、すぐに資料を持ち込むことは可能かもしれませんが、これは偶発的にしかありえないことです。
実際は『同じ町にある』ぐらいが関の山で、遠方にあるのが普通ではないでしょうか?
資料が届いた後、内容を確認し、不明な個所を確認しつつ…といった流れで作成されていくので、出来上がりに時間がかかります。
では、内製ではどうでしょう?
必要なのは、記帳(簿記)の知識と技術です。
それだけあれば、作成すべき試算表は自社の1社のみ(グループがある場合は数社になりますが)ですし、資料は当然、手元にあります。
『記帳(簿記)知識と技術がなければ、どうしようもないのでは?』と思われるかもしれませんが、これらを補うツールは世の中に溢れかえっています。
これらを上手に使えば良いだけの話です。
それでも処理が分からなければ、それこそプロに聞いてしまえば良いのです。
帳簿全体を見てもらうより、ピンポイントで2・3か所聞くぐらいであれば、税理士事務所も会計事務所もすぐに対応してくれるでしょう。
試算表が早期に仕上がれば、経営判断における『機会損失』を大幅に減らすことができます。
このことは、内製の最大のメリットでもあります。
競合他社に後れを取らない経営をするため、試算表作成の外製から内製への切り替えはぜひとも検討すべき改善事項と言えます。
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